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2022年7月 6日 (水)

ニフティ35周年によせて

早いもので私がニフティに入会してから、もう16年になる。

当時の私にとってニフティは憧れのプロバイダだった。

まだクレジットカードを持っておらず、ニフティに入るにはそれが必要だと聞かされていたので、もっとお手軽なプロバイダに入っていた。

ニフティにはニフティサーバをはじめ、数々のサーヴィスが充実していると聞いていた。早くそれを体験したくて、焦ったい思いを抱えながら、インターネット黎明期の遅い通信速度と、何かと不便な通信環境に、ただじっと耐えていた。

そうこうするうちに私は地震研に入所が決まった。

これでクレジットカードを持つ事が出来る。

待ちに待った思いでプロバイダをニフティに替えた。

だが、その頃には既にニフティサーバも無くなっており、酷く残念な気分になったのを覚えている。

今もサイトは健在だが、アリアドネという人文リンク集を中心とした検索サイトがあり、そこから世界の様々なサイトに飛んで行ったり、そのサイトが運営するメーリングリストで錚々たるメンバーがもたらしてくれる膨大な情報に振り回されるように参加したりしていた。

どうせニフティに入るのだからと、すぐにココログで当時は新しかったブログなるものを始めてみた。それが未だこうして続いている。

どうも私にはニフティに対して、信仰心めいたものがあるようだ。

引っ越しの度にプロバイダの変更を勧められたが、私はがんとしてそれに応じなかった。

なぜニフティにそこまでして拘るのか?その説明を求められても、私には巧く表現する事が出来ない。もはや普通のプロバイダではないか?そう言われたら、そうかもしれないとは思う。だがインターネット黎明期に、入りたくても入れずにいたニフティというプロバイダに抱いていた憧れの感情が、私の心の奥深くで、未だに燃え続けているのだ。

なぜニフティ?そうした質問には、私はゲーテの一文を引いて応えるしか術がない。

憧れを知る者のみ、我が悩みを知らめ。

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